二丁目との出会い
私が初めてにちょがけのライブに行った日から、1年が経ちます。なので出会いを振り返ってみようかなと!
実は、私がにちょがけの存在を知って気になったのは、初めてライブに行った日よりかなりけっこう前からでした。ぜんハリの解散が発表されるよりも前でしたね。(ぜんハリ=私が以前追いかけいたアイドルグループ、2018年2月に解散発表、7月に解散した)
にちょとの出会いを振り返ると、ぜんハリのことを思い出さずにはいられないのです。
私がにちょのことを知ったきっかけは、ぜんハリから繋がったフォロワーさんのツイートでした。
フォロワーさんのツイートで存在を知って、「これは絶対ライブを見たら好きになるやつだ……」とか思って気になったんですけど、その時はまだ、今は、ぜんハリだけに集中していたいから、と、にちょのことはあえて避けてしまってしました。今にして思えば、そんなこと気にせず、もっと前からたくさんライブに通っていればよかったのに、と思うんですけどね。
にちょの存在を知った時はそんな感じで、それから時は過ぎ去りぜんハリは解散し、ぜんハリを失った絶望に暮れていた8月。この頃の自分は本当にメンタルが危うくて……。本当に……なんて言えばいいのやら……。毎日毎日悲しみに暮れ絶望に苛まれ、ぜんハリを失ったこの世界に生きる価値はないと思い詰めていました。
去る2018年8月19日。ぜんハリの亡霊を追いかけるゾンビと化した私は、ぜんハリとの思い出の地である原宿を訪れていました。
後から知ったことですが、どうやらこの日、にちょがけは原宿でゲイワゴンに乗りゲイマガジンの配布を行っていたようで……。その日は竹下通りの方で配布が行われていたらしいのですが、私は、竹下通りの方は人混みがヤバいから怖いなぁって避けてしまっていて、この日ににちょがけに遭遇することはできませんでした。このことを知った時、めちゃくちゃ後悔しました。なぜ偶然にも近くにいたのに遭遇できなかったのかと。めちゃくちゃ後悔して、次に行けそうなタイミングがあったら絶対行ってやろうと思いました。
と、めちゃくちゃ後悔していた矢先、フォロワーさんのツイートで、彼らが8月の間毎日イベントを行っていることやフリーライブの日程などを知りました。
ちょうど仕事帰りに行ける時間にフリーライブがある!よし!行こう!行くしかない!と心に決めました。
そして臨んだ8月23日のアイソでのフリーゲイライブ。彼らのことは気になってはいてもツイッターやライブ動画やらなんやらはろくに見ていなくて、事前情報はろくに調べもせず、メンバーの名前すら把握できてない状態でした。フォロワーさんのツイートで名前を知ったぺいちゃん?っていう子が気になるなぁ?他のメンバーは名前もまったくわかんないんだけど。みたいな状態でした。
一言で言うと、衝撃。本当に圧倒的で圧巻なライブでした。
ぜんハリを失ってから、絶望に暮れていた私は、もう二度とアイドルのライブを楽しむこともないと思っていました。本当にこの世界の何もかももう二度と心の底から楽しむことなんてできやしないんだと思っていました。
でも、違いました。
にちょがけのライブは、本当に本当に楽しくて。ライブが始まる前までは、やっぱり不安だったんです。自分の今のメンタルの状態じゃ、ライブを楽しめないんじゃないかって。だって、ぜんハリを失った悲しみが心にこびりついて離れなかったから。
でも、ライブが始まった瞬間、不安も悲しみも絶望も一瞬ではじけ飛びました。「楽しい!!!!」って気持ちが心の底から湧いて出て、夢中になってペンライトを振りました。
気がつくと私はペンライトの色を白にしてました。白鳥さんに一目惚れしていました。
コールとかはまだなにもよくわからなかったけど、それでもすごく楽しくて。
本当に本当に、めちゃくちゃ「楽しい」で満たされて、ものすごく幸せな時間でした。
そして迎えた初めての特典会。その時一緒にライブを見ていたフォロワーさんに特典会のレギュレーションとかメンバーのこととか色々と教えてもらいながら列に並んでいました。
チェキ券1枚でツーショもグルショもソロショもなんでも撮れちゃう!っていうのがまずびっくりポイントでしたね……。文化が違う……。
順番が近づくに連れて高まる緊張。すごく印象的だったのが、特典会の会場がカーテンで区切られていたことです。カーテンで区切られた向こう側はまったく見えなくて、中でなにが起こっているのかわからない、すごく「特別な空間」って感じがして、緊張もしたし、感動もしました。
心臓が口から飛び出しそうなくらい緊張しながら、迎えた、カーテンの向こうの特別な世界。
本当に「衝撃」としか言い表せないくらい衝撃でした。
めちゃくちゃすごい色々と短い時間ですごい話しかけてくれる!!すごい!!楽しい!!幸せ!!
この時の会話はろくに覚えていないんですが、白鳥さんに「あなた、かわいい!」って言われたのが、俺的に1番の衝撃でした。「かわいい」なんて、そんなこと、そんな言葉を、好きな人から言ってもらえるなんて、そんな幸せなことあります???私にはその一言が、めちゃくちゃ幸せで、めちゃくちゃ心に突き刺さりました。
緊張しすぎて何もかもが衝撃すぎて自分からはろくに言葉を発せなかったんですが、本当に幸せな時間でした。
めちゃくちゃ異文化だなぁって思いました……なんか……すごい……すごい異文化……って思ったのを覚えています。こんな世界、今まで知らなかった、味わったことない異文化だ、って。
駅までの帰り道もフォロワーさんに案内してもらいながら色々と感想やらお話して、めちゃくちゃ楽しくて幸せな時間でした。
この時の自分の印象では「ぺいちゃんの煽りがすごい」「ミキちゃんの声がかっこいい」「きまるくんかわいい」「白鳥さんハチャメチャに顔が好き……顔だけじゃないけど!めちゃくちゃ好き!」って感じでしたね。
ミキちゃんのことを「主人公属性みたいなタイプ」だねって話したのを覚えています。この時はまだ、ミキちゃんのことは、推しにはならないタイプだなぁと思っていましたね。それから徐々に、色々とあってミキはく推しになったんですが、これはまあまた別のお話。
私にとって初めてのライブから少し経った頃、ミニアルバムのリリースイベントがありました。私の2回目の現場がそれでした。この時1番衝撃的だったのが、白鳥さんに「久しぶり?」って言われたことです。1回しか会ってないのに、覚えてくれてるの、めちゃくちゃすごくないですか??!?え、めちゃくちゃすごいことでしょ?!?!めちゃくちゃびっくりしたしめちゃくちゃ嬉しかったです。
そうして少しずつライブに通うようになり、にちょがけにハマっていきました。
でも、ただ、それでも、私の心の底には、ぜんハリを失った悲しみが残っています。
にちょがけにハマってから、最初のうちは、ぜんハリの代わりを求めているだけなんじゃないのか??とか、本当に心の底からにちょだけを見て楽しむことができているのか??ぜんハリのことをにちょに重ねて見てはいないか??とか、思い悩んで、涙を流した夜も何度もありました。苦しくて苦しくて仕方ない時がたくさんありました。
そんなある日の特典会で、白鳥さんに、こんなことを言われました。
「あなた、ぜんハリが好きなの?今は、にちょがけも好きになっちゃったね」
私は、この一言でめちゃくちゃ救われました。それまでの私の思い悩んでいたこと、全部見透かされたような気がして。けっこうエゴサとかされてるみたいだから思い悩んでいたことも見られていたのかもしれませんが……。どんな気持ちで言われたのかわかりませんが、私には、この言葉がめちゃくちゃ「救い」でした。
なんか色々思い悩んでいたけど、「どっちも好き」でいいんだ、って。「好き」は増えていいんだ、って。
それまでの私は、「好き」は1つに絞らないとダメだと思いこんでいたかもしれません。一途に1つだけをずっと好きでいなくちゃダメなんだって思い悩んで苦しんでいた私の心を、白鳥さんはたった一言で救ってくれました。
今でもぜんハリのことも大好きです。にちょがけのことも大好きです。
それでも今でも色々と思い悩むことはあるけれど、にちょがけのこと、本当に一生大好きだと思います。1年目の節目を迎えて、これから先も、ずっとずっと追いかけていたいなと、改めて深く深く思いました。