推しのこととかとか

推しへのあれこれ

アイドルを毛嫌いしていた自分と、アイドルを追いかけてる自分

私は、昔、アイドルっていう存在をとても毛嫌いしていました。

そんな私が、今は、アイドルの、ぜんハリのライブに通いつめていて、自分がこんな風にアイドルを応援する日が来るなんて、高校生くらいまでは、まったく信じられないことでした。

その辺の変化とか、書きたいなぁと頭の中でグルグルと考えをこねくり回していたらいつの間にか時間が経ちすぎてしまって。

しっかりまとまってから書こうと思っていたんですが、とりあえずまず書いてみようと。

まとまりのない文章になるかもしれませんが、おつきあいください。

アイドルを、と書きましたが、私が毛嫌いしていたのは、三次元のメンズアイドルなんですよね。二次元でもメンズアイドルに対しては少し距離を置いてましたけど……。

私は幼少期にミニモニが直撃世代でして、あややとか、AKBとかも、女の子アイドルのことはテレビや雑誌で見て「かわいいなー」とか思う程度に、多少興味はあるかな程度でした。

メンズアイドルも、小学生の頃は、SMAPが……というより、「世界に一つだけの花」がめちゃくちゃ心に突き刺さって、初めて買ったCDが多分それです、記憶違いでなければ。発達障害で(自分が発達障害だと知ったのは大人になってからですが……)小さい頃から周りから浮きがちだった私には、あの歌詞がすごく心に響いたんですよね。

野ブタをプロデュースとかのドラマもちょくちょく見ててその辺も好きでしたし、小学校の発表会かなにかでタキツバの曲を学年全員で踊るっていうのがあったときもかなり楽しんでやってました。「ビーナス」だったかな。

私がメンズアイドルを毛嫌いするようになったのは、思春期に差しかかった頃でしょうか。

二次性徴を迎えて男女の違いが出て来る頃。なにかと「女子」「男子」で分けられて、やりたいことができないことや、「女の子らしさ」を押し付けられることに反発を抱いていた頃。

小学生の頃から自分はスカートをあまり履かず、基本的にいつもズボンで過ごしていて、中学生になって制服でスカートを履くことが嫌でした。

スカートを履くことにはどうにも苦手意識があって、その苦手意識は今も変わらず抱いているんですが。「私」っていう一人称を使うことにも抵抗があるんですよね。

中学生頃から、男子向けの服を好んで着るようになりました。親には嫌そうな顔をされたり、こんなものよりももっとかわいい服を着ろと言われたりしましたが。渋々ながらも私がガンとして譲らなかったので親は買い与えてくれたんですが。もっと女の子らしくなってほしい、かわいい服を着てほしい、とは、高校生になってからもずっと言われて続けていて。私にとってはそういうことを言われるのが嫌で嫌でたまりませんでした。単に、親から押し付けられる「女の子らしいかわいい服」は、自分にとってはそこまでかわいく感じられない、趣味が合わないものだったというのもあるんですが。

中学生頃に、ギアスが直撃世代の自分、アリプロにハマってそこからロリィタ系にも興味を持ったんですが、ロリィタ系のお洋服は、自分にとってはめちゃくちゃかわいいもので、親から押し付けられる「女の子らしいかわいい服」には抵抗があっても、ロリィタなら着てみたいという憧れを抱いたんですが、親からは「そんなものいつ着るんだ、着ていく場所がない」というようなことを言われたり、ロリィタ系に関しては自分が着たいと言うことを散々に否定されまして。まあブランドものはびっくりするほど高いですしね……中学生のお小遣いではとても手が出せなかったですし。振り返ってみると、その辺のことから、「自分に似合わないものは着ちゃいけない」というような意識が芽生えたような気がします。

自分は小さい頃からヒーローやロボットや少年漫画が大好きで、少女漫画とかにはあまり触れずに生きてきています。少女漫画やかわいいものが好きな女の子にはあまり馴染めなくて、趣味が合う男子がいても、「自分が女の子だから」男子ともあまり仲良くはなれなくて。

その当時、クラスメイトの女の子に対して、恋愛感情のような感情を抱いていたこともあり、自分は本当は心は男の子なんじゃないかと思ったり、男の子になりたいと嘆いていたりもしました。

性的な話題もすごく苦手で、あまり関わりたくないと思っていました。

クラスメイトの男子に恋をしたりもしてはいましたけど……。

色々あって、現実の男性が苦手……というか、なんというか、現実の人間に性的興味を向けられること/向けること、に対して、恐怖感のような感情を抱くようになりました。ああ、過去形ではなく今も抱いてはいるんですが。

その辺の「自分の性に対する違和感」のようなものに関してはツイッターでこういう発言をしていたこともあり(https://twitter.com/hsm_renka/status/1005414669677355008

そんな自分にとって、三次元の、現実に存在する男性……メンズアイドルを好きになる、応援するというのは、受け入れがたいことだったんですよね。

学校でメンズアイドルの誰々が好きとかいう話をしたり、テレビで応援したり、そういう行為を、すごく恥ずかしいことのように感じていました。

自分はいわゆるスクールカーストで言うところの底辺だったと自分では認識してるんですが、そんな自分にとって、そういう、アイドルを応援するというような趣味は、カースト上位のキラキラした人たちにしか許されない趣味だという思い込みもありましたね。自分がアイドルが好きだなんて言っても気持ち悪がられるんじゃないか、というような意識を持っていてしまったような気がします。

そんなこんなでメンズアイドルを死ぬほど毛嫌いしていた自分。そんな自分がメンズアイドルを好きになったきっかけが、少年ハリウッドとの出会いです。

高校生でメンタルを病み、高校卒業後も就職活動もろくにできずにうだうだと親のすねをかじって引きこもりがちだった私。そんな私が夢中になっていた趣味がニコ生です。最初はユーザー生放送にハマり、公式配信の方でアニメの放送もしていると知り、ニコ生でコメントをしながらアニメを見る行為にハマっていきました。

ニコ生で配信されている深夜アニメはほぼすべてとりあえず見てみるという行為が習慣になっていた頃、少年ハリウッドの放送がありました。

最初は、メンズアイドルものかぁ、苦手なジャンルだなぁと、心に壁を作って距離を置いて冷めた目で見ていました。

それでもどこか心にひっかかるものがあり、曲がとにかくよかったので、曲が好きだなぁなどと思ったり、見ている内に世界観に引き込まれていって。でも、全然真面目に見ていなくて、見ながらもパソコンゲームとかしてよそ見をしていたり……。

そんなこんなで、少ハリに転がり落ちたのは、伝説として今も語り継がれている10話、1話まるごと音楽番組回です。とんでもないことをしている、と思いました。すごいものを見た、これは居住まいを正して見なければならない、と、その次からテレビの放送も録画して集中して見て、ニコ生でも見るスタンスに切り替えたような記憶があります。

この辺りで多分、CMを見てだったか、三次元で現実に少ハリの連動アイドルとして活動しているぜんハリの存在をうっすらと認識し始めました。その時点では三次元は興味ないなぁってスルーしてしまっていたので記憶がおぼろげですが……。

少ハリ、1期と2期の間に、ニコ生で一挙放送があり、2期でサブキャラとして出演するぜんハリメンバーが一挙放送の合間に宣伝をする映像がありました。(1期でも声優出演はしていたらしい、ということをそこで知りました)

その頃には、少ハリを真面目に見ていく内に、普通の少年たちだった彼らが、「アイドル」という存在に全力で向き合い、アイドルになっていく様に、感動し、応援する気持ちが芽生えました。すっかり少ハリのファンになり、アイドルってすごいなぁ、って認識するようになっていました。

三次元のアイドルも悪くないかもしれないなぁ、と、少しは思うようになり、2期の放送前にあった、ぜんハリのニコ生番組も見ました。ぜんハリの存在をはっきり覚えたのはそこですね。それでもまだ三次元は……という苦手意識はあったんですが。

2期が最終回を迎える頃にはもうすっかり少ハリに骨抜きで、ファンクラブにも迷わず入り、もっとずっと追いかけたいと思っていた私は、アニメの放送終了後少しして、少ハリぜんハリ合同フェス〜仲良くしないとすり潰してやる!〜の開催を知ってほぼ迷わず参加することを決めました。

合同フェス、なのだから、ぜんハリのことも知っていた方がいいだろう、と、公式サイトのプロフィールなどを見て確認して覚えようとしていた私。フェスの前日に無料のリリースイベントがあることを知り、前日ならちょうどいいから行こうと決めました。

そして迎えたリリースイベント当日。生まれて初めての渋谷で道に道に迷いに迷ってようやくたどり着けた時には開演ギリギリ。人垣の隙間からちらっとしか見えないステージ。アイドルのライブになんて生まれてこのかた一度も行ったことがなかった自分はペンライトも持っていなくてなにもわからないままとりあえずどうにかこうにか少しでも見えやすそうなスペースを確保したいなぁと前に進み……まあ全然見えなかったんですが。それでも、彼らのパフォーマンスが始まった瞬間、ものすごい輝きに心を奪われました。歌声が心に突き刺さり、時折見える彼らの全力の笑顔が眩しくて、ものすごくキラキラして見えました。一瞬にして世界の色が変わったように見えました。

その直前までは、まだ、三次元のアイドルにはそんなにハマらないだろうなぁという意識があったんです。苦手意識はまだ持っていて、アニメのEDでぜんハリの曲を聞いてけっこう好きだなぁとは思っていたんですが、店舗特典で少ハリの推しのトミーのブロマイドが付くからという理由で1つだけ(シングルCD5つリリースされていた中の)買っていた程度でした。

ぜんハリのパフォーマンスにすっかり魅せられた自分は、すぐさまCDを買いたかったんですが、その時には特典会とかまだ全然なにもわからなくてとりあえず退散し。

翌日、合同フェス会場で、持っていなかったCDと、グッズを全種類1つずつ買うってことをする程度にはもう夢中になってました。

合同フェスでは、自分でも驚くほど、ぜんハリのパフォーマンスに悲鳴を上げ、涙を流し、フェスの開催を知った時にはほとんど少ハリの部分だけが目当てだったんですが、ぜんハリのパフォーマンスをもっと見たいと思っていました。

この時、ぜんハリのことももっと応援したい、一生応援しよう、と心に決めました。

フェスではぜんハリの特典会もあったので、生まれて初めてのアイドルの特典会というものに、右も左もわからず流されて、生まれて初めて味わう感覚に目が眩みながら、幸せすぎて眩しすぎてろくに何も言葉が出てこず……。

それからぜんハリのこともツイッターなどなどで追いかけるようになり、当時は北海道に住んでいたのでろくにライブには行けなかったんですが。

2016年、ぜんハリSOSライブ、重大な発表があるからどうしても何がなんでも来てほしいというぜんハリの願いを聞いていても立ってもいられなかった私は、「どうにかちゃんと働いて返すから!」と、親に頼み込んで飛行機代を出してもらって遠征しました。(この時まだほとんど引きこもりがちでほぼ無職みたいな状態でした……)

SOSライブで、改めて、ぜんハリ大好きだ、一生追いかけたいと決意を確固たるものにし、2周年もなにがなんでも行かなきゃと(この頃からどうにかバイトを始めました……)多少無理もしながらも2周年ライブにも遠征し。

そこからしばらくは生まれて初めてマトモに働き初めて働くことに時間を取られていたりなんやかんやでまたしばらくライブには行けなかったんですが……。

高校生の頃にうつ病に近い状態になってからずっとメンタルが回復しきっていない上に、発達障害の自分には、仕事が死ぬほどきつくて毎日生き地獄すぎて結局メンタルぶっ壊れて逃げるように辞めました。(ように、ではなく、マジで逃げたんですけどね。仕事のシフトが入っていた日に、連絡も入れずに、家に、死にたいとか書いた置き手紙を残して、早朝に家を出てから、車で出来る限り遠くまで行って1日くらい過ごし……)そこから何ヶ月か死にたい死にたいと病みに囚われながら引きこもっていたところ、東京に住んでいた兄から、東京の方が仕事も多いし合う仕事も見つかるだろう、とりあえず親にあまり負担をかけないように実家を出た方がいいんじゃないか、という提案を持ちかけられました。

その流れで東京に引っ越して、そこから、ぜんハリの定期ライブに通う日々が始まりました。

 

……結論がどこかに行ってしまいましたね。最初は、ライブ通いに至る経緯なんて書くつもりはなかったはずなんですが、文字を打つ手が止まらず……。どうにかして主題に戻したいですね??

あの、あれなんですよ(どれ)

私は、ぜんハリに出会えて、最高に幸せってことです。

メンズアイドルを毛嫌いしていた自分の意識とか、そういうもの、ぜんハリに出会って、払拭されたんですよね。

自分の性への違和感や、スカートを履くことや「私」という一人称への苦手意識などは、まあまだ残ってるんですが。

そういうものも、ぜんハリのライブや特典会に参加している時は、まったくなにも忘れて、夢中になって楽しめて幸せになれるんです。

ぜんハリのライブに行く時は、スカートやかわいい服も、抵抗なく着られるんです。自分にはそんなに似合わないんじゃないかと思って着ることにためらいがあったフリルたっぷりのお洋服なんかも、ためらいなく着られるんです。

まあまだ、ほんの少しの抵抗は残っていて、肌を露出することに関してはどうしても抵抗があってあまりできなかったりもするんですが。

かわいい服を着ることが、苦じゃなくなりました。

特典会に参加した際、知り合いから「お姫様みたい」と言われたことがあるんですが、もしも、中高生頃の自分がそう言われたら、死ぬほど抵抗感があったと思います。今の自分は、素直にその言葉を受け止めることができました。アイドルの前では、誰もが幸せなお姫様になれるんだと、そう思いました。性別とか関係なく、老若男女誰しもが、アイドルの前では、幸せなお姫様にしてもらえるんだ、と。

ここで一つ、私が感銘を受けたブログ記事を紹介したいです。

m1332.hatenablog.com

この記事の書き出し、「僕はここにいるよ、キミを幸せにするよと誓約する人」という辺りを読んで、すごく、ぜんハリのことを思い出すんですよ、自分は。

ぜんハリの自己紹介曲「ZENKAI PLAY」の歌詞に、こんな一節があります。

「『僕はここにいるよ!』 声の限り叫んで 世界を抱きしめ 祈りささげて」

youtu.be

「ここにいる」ただそれだけのことで、人を幸せにするエネルギーが、アイドルにはあるんです。

ただ、存在するだけで、人を幸せにする、キラキラした存在。見る人のどんな感情も受け止めて、キラキラした光に変えて照らしてくれる。そんなアイドルが、自分は大好きです。

だから、ステージに立っているぜんハリを少しでも一人でも多くの人に目撃してほしい。

長々語っておいて結局宣伝かよ、と思われるかもしれませんが、本当に今はとにかく1人でも多くの人にライブに足を運んでほしいんです。それが自分の心の底からの切実な願いです。

解進という名の解散をもう1週間後に控えているぜんハリですが、日に日に輝きを更に強く強く増して進化し続けて、最高に世界一輝いて、全力で全身全霊でアイドルしています。そんな彼らの永遠を見届けて証明する1人になってほしい。

ライブチケットはこちらから!↓

l-tike.com